シェアサイクルについて

時折シェアサイクルを使っている。私が使っているのはHELLO CYCLING。料金体系に不満は少ない。カーシェアリングのように、サブスクリプション加入必須で毎月乗らないと元が取れない、なんてことはない。出先で使えるのが良い。歩くにはちょっとだけ離れている、でもタクシーを使うのは気が進まない。そんな場所は案外あるものだ。折りたたみ自転車でこれを解消できるのでは? と思ったこともあった。でもラストワンマイルのモビリティとしての折りたたみ自転車は、出先までの、走ってない間のペナルティが大きすぎた。10kgを切る小型軽量な車両であっても、だ。せっかく買った折りたたみ自転車も結局は手放してしまった。

これはシェアサイクリングの感想じゃないけど、他に乗っている自転車がロードバイクなので、電動アシスト自転車の便利さに感動する。乗るのに着替えなくて良い、バッグもカゴにいれるだけでいい。駐めるときはスタンドを立ててリング錠をかけるだけでいい。段差や砂利道も気兼ねなく突っ込める。素晴らしい! 自分用にシティサイクルが欲しくなってくる。電動アシストの恩恵は、どうだろう。そもそもロードバイクよりは遅いし(これは当たり前だ)、重い荷物を乗せて走ることもないので正直よくわからないところだ。メーカによる味付けの違いというのもある。ヤマハの方がアシストの自然さがあっていい。パナソニックはパンチがあるぶん低速域でポンと前に出てしまって、怖い。特に停車時に何気なくペダルに力を入れてしまったときとか。どちらにせよ、法律によってアシスト力は決まっているから、漕ぎ出しと坂道で困っていないのなら、アシストの恩恵は小さい。

不満について。ひとつめ、充電率のオンライン情報はあてにならない。充電残り30%を2/3残っている表示にされてしまうと流石に困る。ふたつめ、乗り終わったあと近くに返却するステーションがないとかなり困るので、多少の戦略的な行動は必要。みっつめ、出先で使うためには、最初からそのつもりでヘルメットを持っていかなきゃいけない。もちろん、ヘルメットは努力義務でしかないし、街を行く自転車のいったい何割がヘルメットを被っているのかを考えれば、必ず被らなければならないというほうが認知や思考の柔軟性を欠いているのかもしれない。よっつめ、カーシェアリングとも共通する、整備状態の悪さ。空気圧不足くらいは大目に見るが、ブレーキの効きに不安のある個体が多すぎる。リム歪みのせいかフロントブレーキは制動力が脈動するし、静止状態でブレーキをかけた状態で車体を前後に揺すると、見るからにアームがたわんでいる。後輪はすぐロックする、または惰性走行と何が違うの? という程度にしか効かない。事業者からすれば、整備状況なんて利益に直結しないから、煩わしいユーザの声に対して手間暇かけたくないところではあるだろう。

最後に。シェアサイクルに限らず、電動アシストによって加速さえスムーズに行えれば、惰性走行での減速が大きくても、ブレーキが全然効かなくても、みんな気にしないものなのかなあ。こんな不安な乗り物を、漕ぐのが楽だからという理由で人々は乗っているのか。でも、みんな生きることに必死だから。なにより大事なのは時間までに送り迎えをして、買い物をして、用事をすませることだから。車検制度のある四輪車だって、エンジンから異音がしてようがベルトが無限軌道みたいな音を立てていようが、乗り続ける人はそのまま何も気にしないわけだし。

I’ll take a quiet life / A handshake of carbon monoxide / No alarms and no surprises / No alarms and no surprises / Silent / Silent - “No Surprises” by Radiohead