/ Constellation (old) / blog

規約と活字

November 16, 2017

告知事項

私は法律家ではない/これは法的な助言ではない

tl;dr

はじめに

過去に、入手しやすいフォントについての記事を書きましたが、フォントのライセンスに関する理解と記述が不足していたため、この記事を書きました。

が、告知事項の通り、私は知財法令どころか法律の素養もないため、この内容は無保証です。

ちゃんと調査するための足がかり程度にとらえていただければ幸いです。

問題に近づかない

問題の多くは

a. 商用利用 b. PDFへのフォントファイル埋め込み

によって生じます。ですので多くの場合は

a. 無償で配布する b. フォントファイルを埋め込まないラスタ化したデータを使用する、あるいはPDFで配布せず紙書籍のみで使用する

とすることによって、これらの問題は解決されます。具体的な例としては以下が挙げられます。

  1. PDFを無料配布する
  2. 表紙やロゴのみで使用する
  3. フォント埋め込みを用いないマンガで使用する
  4. 小説本を全てラスタライズした後で販売する
  5. 紙書籍だけで使う

つまりこの問題は小説等の文字を主とする書籍のPDFを対価を取って配布する場合に生じることが多い、ということです。

EULA比較

商用フォント無償配布、ラスタ化無償配布、PDF埋め込み無償配布、ePub有償配布、ラスタ化有償配布、PDF埋め込み有償配布、ePub
SIL OFLNO△:ライセンスの写しを添付すれば可
GPLフォント例外NO
Latex Project Pulic LicenseNO○?○?○?○?○?○?大丈夫という認識だが確証なし
GUST LicenseNO○?○?○?○?○?○?大丈夫という認識だが確証なし
Bitstream Vera Fonts LicenseNO○?○?○?○?○?○?大丈夫という認識だが確証なし、ライセンスの写し添付が必要?
IPAフォントNO△:ライセンスの写しを添付すれば可
GPLNO△:書籍をGPLでライセンスすれば可
一太郎YESFAQで言及
TypeKitYESFAQで言及
TrueTypeフォントパーフェクトコレクションYES××FAQで言及
Monotype(Desktop License)YES×××EULAで言及
OS標準搭載YES×?×?×?×?×?×?ダメという認識だが確証なし

以下雑感

使いそうなフォントについて

商用フォント無償配布、ラスタ化無償配布、PDF埋め込み無償配布、ePub有償配布、ラスタ化有償配布、PDF埋め込み有償配布、ePub
Google FontsNOSIL OFL
Source Han /Noto FontsNOSIL OFL
Fira Sans / Fira MonoNOSIL OFL
CardoNOSIL OFL
GFS FontsNOSIL OFL
OverpassNOSIL OFL
Bitstream VeraNO○?○?○?○?○?○?Bitstream Vera Fonts License
DejaVu SansNO○?○?○?○?○?○?Bitstream Vera Fonts License
ET BookNO△?△?△?△?MIT License
MgOpenNO△?△?△?△?MgOpen License
EpigraficaNO△?△?△?△?MgOpen License
URW++ Base 35NOAGPL+FE/LPPL/SIL OFLのため可
URW++ GhostPDL×××少なくとも商用は不可 書籍をAFPLでライセンスすればOK?
M+フォントNO
VLフォントNO△?△?△?△?M+ / 修正BSD
IPAフォントNOIPAフォントライセンス
TakaoフォントNOIPAフォントライセンス
MiguフォントNOIPAフォントライセンス

おわりに

というわけでSIL OFLの上をそろりそろりと歩くか、TypeKitと一太郎に金を積めばわりと解決する問題、という結論になりました。

今回の調べ物をしたきっかけはmyFontsのFontacularで販売されたMonotype Fontacular BundleのEULAを読んでびっくらこいたことなんですけど、それにしてもリーガル関連の事柄ってちゃんと守ろうとすると大変ですね。

蛇足

ここまで調べておいてちゃぶ台ひっくり返すけど、ぶっちゃけ同人活動なんて海軍ではなく海賊なんだから誰も気にしないし、フォントベンダもたかが少部数の出版物で適切に利用されてるかなんて大して興味なくない!?(ライセンス違反を推奨するものではない)

参考文献

総論

ライセンス

フォント