外出先におけるスキュワのトルク管理
ロードバイクのQR(クイックリリース)が苦手だ。どれくらいの力でレバーを閉めればわからない。特に後輪について、閉め具合でアライメントが狂って、変速がうまくいかなくなることがある(私のディレイラ調整がヘタクソだから? それはそのとおり)。だからBBBのWheel Fixedを使ってスキュワ化した。ホイール脱着時に工具が必要となるが、その代わりに締結時のトルク管理が可能になる。プロに言わせれば高級品を使うと剛性感が、ひいては走りが変わる、らしいのだが、高級品を買う覚悟もなく、タイヤを交換しても違いがわからないくらいに鈍感な私にとって、その差は感じ取れるものではなかった。
さて、スキュワ化するにあたり、外出先でのパンク修理時や輪行で使うために大きく重いトルクレンチを持ち歩くのはナンセンスだ。だから策を考えた。キーアイテムはアストロプロダクツが出しているトルクリミットアダプタ。これを1/4HEXの工具に取り付けて5N・mで締める。この手の製品のパイオニアはスローキーでAnexも電工のネジ締めトルク管理に特化したOEM製品を出している。自転車用品で言えば、どこが作ってるかはわからないけどTopeakもヘックスレンチで回せる類似製品を出してる。従来型のトルクレンチとしてはBBBのプリセット型もある。そんな中でAP製品を選んだのは、入手性、ほしいトルク値、小ささ軽さ、そして何より値段。
さて、このトルクリミットアダプタを何で回すか。5N・mは結構なトルクなので、小さいハンドルだと難しい。私はサンフラッグの4WAYオフセットドライバを持ち歩くことにした。ストレート型としてもL字型としても使えるので、後者なららくらく5N・mを出せる。ツール自体も、重量はともかく、ツールボトルへ納めるのに支障はない大きさ。むしろ携帯用簡易工具よりも作業性が上がる利点もある。
余談、QRの締め付けトルクについて。締結トルク5N・mを選んだのはAPのトルクリミッタのラインナップで一番大きい値だからだが、Wheel Fixed自体は最大8.8N・mまで耐えられる。5N・mで不安なら、Slokyが5.5N・m、Topeakが6N・mのトルクアダプタを、BBBが6N・mのT字型トルクドライバを、それぞれ売っている。では適切な値とは何だろうか。シマノのQR使用方法には締付けトルク: 5.0 -7.5 N・m {50 - 75 kgf・cm}の記載がある。しかし締付けトルクとは何の値なのか。QRなのにねじ締めのトルク? QRレバーを倒すトルク? どのみちトルク管理できるとは思えない。この数値で私達は何を指示されているのだろう。何を拠り所とすればいいのだろう。とりあえず、私のセットアップでは5N・mで車輪が脱落したりはしていない。私に言えることはそれだけ。