無加工のバッグをKlickfixマウントに取り付ける
Rixen & KaulのKlickfixは自転車へバッグを装着するのにとても便利なシステムだ。使えるバッグも幅広い。Rixen & Kaul製にとどまらず、OrtliebやMont-bellとも互換性がある。一方で、ハンドルバーにこのアダプタをつけてしまうと、普通のフロントバッグは使えない、という問題がある。
好都合なことに、このアダプタープレートを使えば好きなバッグをKlickfix化することが可能だ。M5ねじが通る径に対応した穴あけポンチ、ハトメパンチ、そしてハトメがあればほつれも気にせず取り付けることが可能。いったいこれ以上何を望むというのだろう?
バッグに不可逆な加工をしたくない、そんなひねくれた吝嗇家のために、対処法をいくつか記す。
Basil Klickfix Adapter Plate + 汎用金具
先ほど登場したBasil製アダプタープレートに、汎用金具を組み合わせることでバッグを取り付ける。フリーポイント金具を上部のネジ穴2つで固定すれば最小限の用は足りるだろう。
私の場合は上下のネジ穴両方に荷重がかかるようにL字型の金具TRUSCO TK24-FL3Sを選定し、全体がT字型となるように4つのネジ穴全てを使って2つの金具を固定した。とはいえ、ここまでするのは考えすぎで、やる必要はない。
欠点は大袈裟で重いこと。合計で200g弱の重量増になる。アダプタープレートの下部に金具が少しはみ出す。ただしこれはバッグ下方に取り付けベルトがあれば、それを通して姿勢を安定させる目的にも使えるので一長一短。
フロントバッグフレーム + 追加工
前述の通り、モンベルのフロントバッグマウントはKlickfix互換で、バッグを取り付けるための専用フレームが用意されている。
モンベル | オンラインストア | フロントバッグ フレーム
このフレームはφ8の中実アルミ製で、積載重量2kg。だから、重量物の積載、キャンプ用品を詰め込んだ本格的なバイクパッキング用途には不向きだ。あくまで携行品を持ち運ぶためのフロントバッグ取り付け用と割り切ろう。
もちろん、このフレームを純正状態のまま使用することは可能だが、専用のものではない普通のフロントバッグを付ける場合に、サポータの終端部が前方へ突出しているのが気になる。万が一の事故に備えて、避けられる危険は対策する方がいい。このフレームはパイプカッタで切断することができる。私は前方へ90°曲がる部分の手前でカットした。フレーム単体では、バッグの取り付けループのうち片方が脱落しうる。しかし実際にはKlickfixアダプタの幅があるため、手持ちのバッグで脱落するリスクは低い。ただし、加工によって積載重量などの特性が変化することは十分に考えられる。結局は自己責任だ。
アルミなので錆の心配は原則不要だが、自動車用のタッチアップ塗料を塗った上で、怪我防止も兼ねてホームセンタで購入した柔軟性のあるキャップを取り付けた。パイプ径と同じφ8mmのものだとゆるいので、少し小さめのものを選ぶと良いだろう。私は、買い直すのが面倒なので手持ちの接着剤を使った。
この方式の利点は価格の安さと重量の軽さ。加工後のフレームは重量40g程度に収まっていた。
モンベル製品のほかにもフカヤ扱いで同じ目的の製品が出ている。
価格も重量も2倍以上だが、こちらの方がスチール製で耐久性が高いだろう。Klickfixアダプタの耐荷重(最も大きいものでMax. 7kg)まで耐えるから重い荷物でも対応できる。加工難易度は上がるかもしれないが、用途によっては検討するに値するだろう。
もちろん、自作する能力、適切な径の丸棒やパイプを曲げ加工、切断加工できるスキルと設備があるならば、それが最も安上がりだ。手作業でちまちま追加工する必要もない。
結論
どうしても防水性の高いバッグを、Klickfixマウントを外せない自転車で使いたいとかでなければ、大人しくバッグ自体を加工したら?


