テキスト選択、それは最後のフロンティア

文字入力について、いわゆるガラケーからは格段に進歩したと思うが、一度何かを手に入れたらさらにさらにと求めてしまうのが人間という生き物の性のようで。高速な文字入力が行えるようになると、今度は編集機能のほうが物足りなくなってくる。AndroidにしろiOSにしろ、テキストの範囲選択やコピー、ペーストをはじめとする編集操作について、さらなる洗練が必要不可欠だ。

選択範囲の移動が妙にstickyで、直前の句読点まで含んでしまう。最後の句読点を外してしまう。テキストを直にタップして、短い距離キャレットを移動させようとしても、粘着するように元の位置に戻ってしまうことがある。NLPの結果生じためちゃ賢く振舞った動作なのかもしれないが、ユーザとしてはストレスがたまる。

iOSについては日本語キーボードにおけるキャレット移動も追加だ。すぐに画面端に当たってそれ以上動けなくなってしまうから。たとえば、iOSでブラウザのアドレスバーを触ったとき、全選択になっているURLを、編集可能な通常のカーソルに遷移させるにはどうすればいい? タップすると、コピー、ペーストなどのメニューが出てきてしまう。長押ししても拡大鏡は出ずにアドレステキスト専用の動作を始めてしまう。抜け出し方について、私が知ってるのは以下。

  1. テキストをダブルタップして選択範囲を部分選択に移行し、副作用として出てきてしまった編集メニューを閉じる。この時、選択範囲外のテキストをタップすれば一発でキャレットに戻る。
  2. キーボードの空白ボタンを長押ししてキャレット移動する。
  3. 選択範囲端のマーカーを移動させて、選択範囲を縮小する。そのあと選択範囲外のテキストをタップしてキャレットに戻す。

どれらも直感的でもなければ、予測可能とも言い難い。テキスト選択範囲の途中でシングルタップした時の動作は、普通のテキスト入力エリアとブラウザのアドレスバーで一貫しないのはAndroidもそうだが、こちらにはカーソルキーがなく、空白のシングルタップと誤爆しうるカーソル移動しかない。本物のiOSユーザはURLを手打ち編集しないって?

あるいは上に書いてあること全部が、PCのメタファー、メンタルモデルに過剰適応している人間のたわごとにすぎないのかもね。