ウエストバッグの活用
Mystery RanchのHip Monkey 2を買った。ストラップにアジャスタを追加し、Mammutのボトルホルダをつけて使っている。概ね満足だ。ウエストバッグ/ヒップバッグのいいところはなんと言っても背中の暑さからも、肩の重さからも解放されること。うまく調整さえすれば体に密着し走っても揺れないこと。重心が低くなり安定すること。さて、大きなサイズのヒップバッグを買って感じたこと、それは、サイズが大きくなっても、同サイズのバックパックと同じ使い方はできない、ということだ。どういうことか。ヒップバッグは概ね左右の骨盤と仙骨付近の肉、この3点で重さを支えることになる。一般に、左右の骨盤より前には肉があるので、骨盤間を最短で結ぼうとするウエストストラップは、その肉を、ひいては内臓を、圧迫することになる。そこで8Lの容量を目一杯使って、荷物が重くなるとどうなるか。腹部の圧迫が強まるのだ。買ってすぐのころ、私は調子に乗ってものを詰めすぎて、結果として(おそらくは)腹痛を引き起こした遠因となった。ストラップ幅が50mmもあるHip Monkeyでこれなのだ。細いストラップのバッグならなおさらだ。ショルダーストラップ併用型でない限り、同容量のバックパックと同じだけの重量を詰めることは難しいだろう――その程度の重さなどものともしない屈強な腹筋を持っていれば別だが。そう考えると、ウエストバッグ/ヒップバッグの主戦場が1〜2L/5L前後にあることに納得感が現れる。
- 〜2Lクラスの例
- 5Lクラスの例
5Lのバッグに詰められる重さ以上の荷物は、それはもうヒップバッグ向きではないということだ。では大きなサイズのヒップバッグはなんのために存在するのか。一つはボディバッグのように肩がけで使うこと。もう一つは、5L級の荷物に重量はないがかさばる荷物――たとえば衣類――を追加できるアドバンテージを持ったヒップバッグとして使うこと。アウトドアで使うのであればそのような荷物の例は簡単に思いつく。タオル、レインウェア、ウインドブレーカなど。すべてを密度の高い荷物で埋めるのではなく、5Lの荷物+3Lの軽くかさばる荷物を持ち運ぶ。このように用いれば良い。
その意味で、MammutのLithium Waistpackはいいところをついていると感じる。飲み物を持ち運んで、外に折り畳み傘なり上着なりを挟める。ただし、公称3Lはだいぶ盛ってるのではないか。メインコンパートメントは体感2L、ベルトIと大差ない、というと言い過ぎか。ミレーのパルマラン ベルトは公称容量が同じでも形状が異なるのでMammutより使いやすいだろう。ただし値段が定価で1.5倍、実勢価格で2倍する。グローバルモデルだからかもしれないけど、流石にバックパックと同じ値段は出し難い。
Hip Monkey 2のいいところの一つはコンプレッションベルトがあることだ。これを使えば、5Lくらいまでは余裕で詰められる、平たいヒップバッグとして使える。その意味で、悪くない選択肢だったと思う。惜しむらくは、Mystery Ranchのラインナップ縮小でもう手に入れられなくなることだ。