青い鳥の行方

どこか、ある場所が、かつて存在した何らかのように感じられたとして、しかしそれは、その場所を支配するシステムによって実現されているのではない。ユーザやコミュニティがかつて存在したそれに近いもので構成されているだけなのだ。しかもそれは今だけのことだ。何らかの障壁――会員制、資格や招待を求めること――を設けない限り、今現在の世界全体のあり方へと回帰することになる。どんな場所もいつかは、オルタナティブたりえた時代が終わり、社会全体の一部分にすぎないものへと変わっていく。

でもそれはいいことらしい。なぜかと言えば、障壁を作る側、つまり運営する人間という特権者が存在するからだ。彼らが発狂したならば、誰もそれを止めることができない。すべてを考慮して計画することは不可能で、権力は腐敗することは避けられない。だから、物事は極力規制を置かず自由にして、あとは人々がいいと思うものを選んでいけば、市場原理が最も優れた選択肢を浮き彫りにしてくれる。

本当に?

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