SEIKO 5 SPORTSがイケてる

5スポーツ | セイコーウオッチ

セイコーファイブは50年以上続く機械式腕時計のブランドで、昨今の世界情勢から値上がりしてはいるものの、依然として廉価な自動巻きとして親しまれている。そして、5スポーツはその上位グレードだ。

国内正規品として復活したのは割と最近で、当初はフィールドウォッチやSKXスタイル(カルト的な人気を誇る廉価なダイバーズウォッチSKX007に範をとったモデル)モデルからスタートした。あくまで スタイル であり、防水も10気圧に抑えられているため、本格的なダイビングには向かない。だが、そもそもダイバーズウォッチをダイビングに使う人なんていないので誰も気にしない。むしろ、ダイバーズウォッチの見た目を手軽に入手できるし、カスタムもしやすいので、むしろ喜ばれているのではないだろうか。知らんけど。

コラボを含む限定モデルのリリースも盛んで、近年の注目モデルとしてはGMT機能付きムーブメントの投入SKXフィールドへのミッドサイズ追加があげられるだろう。特にGMTモデルは後に6RムーブメントのモデルがPROSPEXラインへ投入されたほどの人気ぶりだ。

そして今月、新シリーズとなるSNXSが発表された。5スポーツを名乗るものの、そのデザインはスポーツというよりむしろフォーマルで、スタンダードなセイコーファイブに近い。サイズはファイブ伝統の37mmだし、ムーブメントはハック(リューズを引き出すと秒針が停止する、時刻合わせに便利)と手巻き(リューズを回すとゼンマイが巻き上げられる)がついた4R36にグレードアップ、防水も10気圧になっている。プレザージュが高価格帯へシフトする中、自動巻きの腕時計を持ってみたいという人に推薦するにはもってこいの製品レンジだろう。先述したミッドサイズのSKXやフィールドと見た目で選んでもいいだろう。他に比較対象となるのはシチズンのNB1050だろうか。価格は高くなるが、精度に優れ、風防もサファイアガラスになる。シチズンはセイコーほど露骨に高級路線、高価格路線へと走っていない良心的な存在に見える。逆に言うと、ブランディングの波にうまく乗れていないということかもしれないが。

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