Shure SE215ってみんな左耳が壊れてる気がする
Shure SE215の左側が断線してるのをいい加減どうにかしようとリケーブル用の製品を探してみたけど、どいつもこいつもめっき線を使っていてうーんオカルトという気持ちになっている(効果には個人差があります)。銅を保護する目的であれば銀めっきなんて余計に酸化するだろう。そして、接触抵抗に影響するコネクタ端子部でもないのにめっきをして、数マイクロメートル厚の導体によって電気的特性が改善するものか。そもそも、MMCXとかいう50Ω(など)系のインピーダンスに最適化されたコネクタを、全然インピーダンスの違う負荷や、コントロールされてない配線に接続している時点で伝送特性を議論できるだろうか。
イヤフォンのバランス接続もどうなのだろう。私の理解では普通のイヤフォンでもコネクタのコンタクトで2対のケーブルとはんだ接続されているから、ケーブルではGNDも分離している。であるならば、共通インピーダンスはコネクタからPCB上のアンプまでのパターンに限定される。コネクタ部で左右のGNDを一点接地するか、あるいは広いベタグラウンドにしてインピーダンスを下げても、共通インピーダンスの影響が大きくなるのか? それなら問題はシングルエンド駆動じゃなくてコネクタの接触抵抗なのでは? 差動出力によって関与する素子が増え、必然的について回る許容差、素子ばらつきを考えると歪みへの影響は無視できないだろう。コモンモードノイズ対策になるという主張は、駆動する負荷が単一の受動素子、GNDがフロート、グラウンドループを形成する経路(つまりは人体)のインピーダンスが高いことを考えるとどこまで影響するのやら。
なんて、野暮なこと思いがちだが、オーディオの偉い先生方がそっちの方がいいって言ってるんだからきっとそうなんだろう、専門家のいうことを疑うのは良くないな!
ちなみに私はこれを買いました。選定した理由はこれです。
- コネクタがMMCX/3.5mm
- めっき線とか使ってない
- 純正品より安い
- ランキングを上から探して最初にヒットした
音の違いなんてわからないのでこれで満足です。