吸血鬼を引き付ける性質とチート
吸血鬼ものの物語、私は結構好きです。しかし、パッと思いつく例が“制服のヴァンピレスロード”なのはちょっと古くない? いい作品なんだけどさ……。でも、“となりの吸血鬼さん”は吸血しないし、“ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん”や“よふかしのうた”、“欠けた月のメルセデス”はちょっと違う、“学校を出よう!”は2冊分だけだし、うーん。あ、“Fortune Arterial”はそうか。もっと古くなっとる!!
まあともかく、吸血鬼ものについて。主人公が吸血鬼に目を付けられる理由の一つとして、「その血が吸血鬼にとって特別おいしいものである」というものがある。吸血鬼ものじゃないんだけど“私を喰べたい、ひとでなし”や“魔法使いの嫁”とかちょっと近い構造だよね。他には「主人公が死にそうだったから仕方なく吸血鬼化された」がある。
そこで思ったことがこれだ。私が吸血鬼ものが好きなのって、それ(血が美味しいとか利益がある)が理由で相手がグイグイきてくれるからなのか? それってお前が過去に批判した内容そのままじゃないか? いやまあ、「魔物にとっておいしい」性質によって魔物たちが短期的にパワーアップするとか、おいしさを求めて魔物によるハーレムが構築されるとか、そういうことは起きても、それがあまりにも強大な力だとは言えない、みたいな逃げ方はできるけど……。
まあ、私の血って薬飲んでるし食事や生活習慣から言っても絶対美味しくないだろうな、なんて考えて、結局私には何の資格や魅力、価値、提供できる利益もないのだと考えて終わるのだけど(そもそも吸血鬼は実在しないだろ)。